6.中型インコ類

(1) 分類、品種

中型インコと一般的に呼ばれるものは、オウム目の鳥の中でセキセイインコより大きく、ボウシインコ類よりは小型の種類です。具体的には、オカメインコ、ボタンインコ類、クサインコ類、ホンセイインコ類、メキシコインコ類、アケボノインコ類、ヒインコ類などが含まれます。

オカメインコ オウム科に属していて、原種は灰色で頭部が黄色で頬に赤い班がありますが、その色変わりとしてシロオカメインコ、パール、パイド、ホワイトフェイス等があります。
ボタンインコ類 野生種としてはキエリクロボタンインコ、ルリゴシボタンインコ、コザクラインコがよく知られています。これらは飼育されてきた歴史が長いため、数多くの品種ができており、ヤマブキボタンインコやブルーボタンインコ、シロボタンインコといった品種ができています。コザクラインコは、非常に色変わりが多く、イエロー、タイガー、モーブ、バイオレットといったような品種が数多く作られています。
クサインコ類 ナナクサインコ、アカクサインコ、ビセイインコ等があります。近年これらにも色変わりが出現し、オウゴンビセイインコやブルーのアカクサインコなどがあります。
ホンセイインコ類 東南アジアに生息しており、ワカケホンセイインコやオオホンセイインコなどがあります。両種ともルチノーやブルーといった色変わりが出ています。
メキシコインコの仲間 中米から南米にかけて生息しており、コガネメキシコインコやテツバメキシコインコ、クロカミインコなどがあります。
アケボノインコ類 中南米に生息し、アケボノインコ、メキシコシロガシラインコなどがいます。
ヒインコ類 インドネシアからオーストラリアにかけて生息し、ヒインコ、ズグロオトメインコ、ゴシキセイガイインコなどがいます。

(2) 生態、習性、生理

中型インコといっても、単にその大きさだけで分けられているので、その生態、習性などは様々です。
ボタンインコの仲間は、アフリカのサバンナなどに生息していて、つがいの仲がよくラブバードといわれます。そして、インコの仲間では珍しく、巣材を運びます。鳴き声はかなり高く、騒々しい種類です。寿命は10〜15年くらいです。

オカメインコ オーストラリア原産で、性質が穏やかで他の小鳥と同居しても大丈夫です。寿命は15〜20年くらいです。
ヒインコ類 花の蜜や果汁を食べるのに適応し、舌の先がブラシ状になっており、その食性のため糞は水分がとても多いです。また、鳴き声はキーキーとかん高く、かなりうるさい種が多いです。寿命は20年以上です。
メキシコインコ類 中南米に生息していて、オカメインコと同じくらいか、少し大きい鳥たちです。非常に声がやかましく、活発な性質です。人には慣れやすい鳥が多いようです。寿命はやはり15年ほどです。
アケボノインコ類 中南米産で、体形はボウシインコ類そっくりですが、より小型で、ハトより一回り小さいくらいです。性質はおとなしいものが多いようです。寿命は20年以上生きるといわれています。

(3) 飼育上必要な施設、器具、機材及び環境

飼育するには、金かごか禽舎が適しています。オカメインコやボタンインコの仲間は、大き目の金かごに市販の巣箱をつけることによって繁殖することも可能です。他の種類は手乗り以外なら、禽舎で飼育するのがよいでしょう。ただし、メキシコインコ類は非常に破壊的なので、木製の部分はトタンなどでカバーしたほうがよいかもしれません。

(4) 飼い方のポイントと注意点

餌は、基本的にはセキセイインコ用の混合飼料に若干、ヒマワリや麻の実を加えるとよいのですが、太りやすいのでかご飼いの場合は少なめに与えましょう。これに青菜や少量のリンゴなどの果物を与えます。イカの甲などもカルシウム補給として与える必要があります。
最近市販されているインコ用のペレットは、栄養価が高く、ビタミンなども追加されているので、混合飼料の代わりにペレットを使用するのもよいでしょう。

アケボノインコやメキシコインコの仲間は、他の中型インコよりも果実や野菜などの副食を多く与えましょう。

ヒインコ類については、他のインコ、オウム類と食性、生態が違うので、当然与える餌も違います。ヒマワリの種子やカナリアシードを食べる個体もありますが、基本的には果実食の鳥なので、出来るだけ多く果物や野菜を与えます。また、最近ではヒインコ類用の人工飼料も販売されていますので、これらと果物、野菜で飼育するとよいでしょう。

新鮮な飲み水を与えることはいうまでもありませんが、水浴びをさせることも健康を維持するのに重要です。自分で水浴びをしないようなら、霧吹きで水浴びをさせましょう。もちろん、嫌がるようなら無理にしなくてもかまいません。

冬の温度については、ボタンインコ類やオカメインコなどは成鳥なら無加温で大丈夫ですが、風の当たらない暖かい所に置きましょう。他の種類も同様なものが多いのですが、ヒインコ類の一部の種やアケボノインコ類などは若干保温したほうがよいでしょう。いずれにせよ、本来、日本より暖かい国が原産です。寒さに耐えられるといっても、無理はしないほうがよいでしょう。

手乗り用の雛から育てる場合、餌は最近市販されているパウダーフードを使ったほうが丈夫に育ちます。ボタンインコ類やオカメインコ類の場合は成長が少し遅いですが、セキセイインコの項を参照してください。アケボノインコ類、メキシコインコ類やヒインコ類は、大型のオウム・インコ類に比べて成長はかなり早いのですが、育て方は同じなので、そちらを参考にしてください。